「ラブすぽ」主催
清水隆行さん(元読売ジャイアンツ、埼玉西武ライオンズ)トークショー

2025年2月10日、元巨人のヒットメーカーでミレニアム打線を牽引した清水隆行さんのトークショーをパレスサイドビル5F(東京都千代田区)にて開催いたしました。会場には95名の巨人ファン、そしてわずかながら埼玉西武ライオンズファンの方が詰めかけ、大盛況のイベントとなりました。

イベント内容

1.手を振りながら会場を練り歩き&撮影タイム

清水隆行さんといえば仁志敏久さん、高橋由伸さん、松井秀喜さん、落合博満さんなどそうそうたるメンバーだったミレニアム時代の巨人不動の外野手。その稀代のヒットメーカーに会いたい一心で、会場に詰め掛けていただいたファンの方は、約9割が男性という「男祭り」となりました。清水さんが登場すると大きな拍手が沸き起こります。いざ会場を練り歩くと、無言でシャッターを切る男性ファンの方たち。いつものトークショーに比べると黄色い歓声が沸き起こりません。見かねたMCのケチャップさんが「黙って撮るんかい?」ときっかけを作ると、その後清水さんを呼ぶ野太くて小さな声が会場に響きわたっていました。
今回参加されたファンの方たちは約半数が初参加の人で「こんなに選手と近いの?」とかなり驚かれた様子でした。

2.プロ入り時の心境や、当時の巨人軍エピソードトーク

プロに入るとは思っていなかったという高校時代、大学時代の状況を語ってくださいました。社会人野球へ進むことも決まっていたこともあり、仮にドラフト3位以上だったらプロへ行こうと決めていたところ、実際にドラフト3位で指名を受けて巨人入り。嬉しかったそうですが、実際にキャンプ初日に周囲のレベルがあまりにも高く「えらいところに来ちゃったな」と、それがプロの第一印象だったとのこと。

また練習の鬼だった松井秀喜さんに引っ張られるように練習した話や、長嶋茂雄さんに一度だけ直接指導いただいたエピソードなども披露。、試合前の打撃練習の時に長嶋さんから「お前は足を上げて打つタイプの選手だから、タイミング絶対遅れるな」ということと「姿勢をまっすぐ。猫背にならないように姿勢を綺麗にしろ」というアドバイスをいただいてものすごく嬉しかったそうです。ただ練習の時にうまく実践できてない時があり「お前、何回言ったらわかるんだ」と長嶋さんにいきなり頭をはたかれたことがあったそうです。清水さんはそれすらも「気にかけていただいてるんだ」と嬉しかったそうです(笑)。

3.バットを振って、当時の打撃フォーム再現コーナー

「僕の打撃見たって何も役にたたないでしょ」と最初は遠慮気味の清水さんでしたが、ケチャップさんが「お客さん何人か草野球やってますから、役に立ちます」と強引に押し切るとそこから背筋のピンと伸びた綺麗なフォームを再現。一斉にシャッター音が鳴り響いたのは言うまでもありません。当時、同じ左打者で足を高く上げる打撃フォームの高橋由伸さんとも、タイミングの取り方についてはよく話をされたそうです。難しいインコースのボールの捌きの極意や、中距離打者として「100点満点の打撃でヒットが出るのはプロとしては当たり前。50点や60点の打撃でいかにヒットを打てるかを考えていた」とのコメントが非常に印象的でした。

4.埼玉西武ライオンズへのトレード、そして引退への決意

30歳を過ぎた頃に少し衰えを感じたという清水さん。真っすぐのストライクを捉えることができないどころか、バットに当たらなくなったことがあったと。「そのあたりが自身の賞味期限だったのかな」と振り返ってくださいました。勝負へのこだわりに変化が生じてきて「昔はヒットを打つ打たないの勝負。徐々に試合に出る出ないの勝負。最後は一軍なのか二軍なのかの勝負。」となってきて引退を考えるようになったそうです。現役生活最後の1年は、高校時代に縁がある埼玉の西武ライオンズへトレード。トレードは自ら志願したそうですが、ライオンズ入りは偶然だったそうです。身体は元気なんだけど、最後どう辞めようかを考えた時に声を上げてくれて嬉しかったそうです。そんな清水さんのエピソードを食い入るように聞き、清水さんがちょっと立ち上がったり、身振りで解説する度にシャッター音が鳴り響く会場が印象的でした。

5.2ショット撮影&質問コーナー

と、ここから皆さんお待ちかねの2ショット撮影タイムが始まりました。ここで清水さんが「先輩じゃないですか!」と驚きの声をあげます。お客さんのなかに、東洋大学時代の1学年先輩で、当時寮の部屋も同じだったという方が会場にきていて、驚きの対面となりました。後から分かったのですが、この先輩は野球もさることながらスキーも上級者で、清水さんは大学時代に寮でスキーの国際大会をテレビで一緒に観ていたそうです。その時に流れていたテーマソングを聴いて「この曲カッコイイな」と思い、プロ入り後、打席での登場曲にしたというエピソードを語ってくれました。

スムーズに写真撮影が終わったので、その後の質問コーナーはたっぷり。いろいろな質問が飛び出し、ひとつひとつに真面目にていねいに答えてくださる清水さん。「監督を務めるならどのチームがいいですか?」との質問には「マネジメントが重視されるプロ野球よりは、技術やコーチングが必要なアマチュアが自分に合っている気がする」とのことでした。また別の方から、リーグ優勝や日本一を経験されましたが、強かった時のジャイアンツってどんな雰囲気でしたか?」という質問に「チーム全員が同じ方向を向いている、と感じた時は強かったです。個人個人が活躍していても、それぞれ見ている方向がバラバラだった時は、不思議とチームが勝てなかったですね。引退して解説なんかも担当するようになって、そういったことが初めて見えてきました」と清水さんが答えると、会場からは「おおー」と思わず納得と感嘆の声が挙がりました。その他多くの質問に真摯に回答する姿が印象的だった清水さんですが、最後ケチャップさんから今年のジャイアンツについて聞かれると、「投手陣がいいので、大きなアクシデントが無ければ間違いなく強いでしょう!」と力強い言葉が!会場の西武ライオンズファンのお客さんから「ライオンズについては?」と質問が挙がると、しばし迷って「一生懸命応援します!」と両古巣にエールを送っていました。

6.最後に記念撮影

といったところで、21時ちょうどにゲームセット。集合写真を撮って終了となりました。初めて『ラブすぽ』に来てくださった方は、清水さんとの距離が近くて終始驚きだったようです。最後の挨拶で「皆さんの声援が選手の力になります。今年も力強い声援を送ってください」と、自分のことではなく野球界のことを一番に考えている清水さんのコメントが激アツでした。

イベント詳細

  • イベント名
    『清水隆行さんトークショー』
  • 開催日時
    2025年2月10日(月)
    19時開演 21時終演
  • 開催場所
    東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル5F
    (東西線竹橋駅直結)
  • 参加人数
    95名
  • サプライズ参加
    東洋大学時代の同部屋だった先輩